トッププロプレーヤーと幾度となく試作を繰り返し辿り着いた、「ストローク 1.9mm」「無接点磁気センサー方式」によるZENAIM KEY SWITCH。
物理的なストロークを短くし、スイッチのガタつきを極限まで抑え、どこを押しても同じ感触が得られるようにするため、ZENAIMは従来のスイッチ構造にとらわれない完全オリジナルのスイッチを開発し、圧倒的な反応速度と対誤爆性能の両方を実現しました。
すべては、プレイヤーとキャラクターが一体になったような没入体験を追求したい、という思いからです。
今回のコラムでは、これまで詳細な紹介を行っていなかった「ZENAIM KEY SWITCHに搭載されている3つの独自のテクノロジー」について、そして「限りなくスムーズでまっすぐな1.9mmストロークを実現できた」とZENAIMが自信を持って言える根拠とその裏側をご紹介します。
発想の転換により生まれた「ロングガイド構造」
1.9mmのショートストロークを限りなくスムーズでまっすぐ動かすためには?
ZENAIM KEY SWITCHの開発の道のりは、この1つの問いから始まりました。
スイッチのガタつきを無くすためには、ストロークに必要な「ガイドの長さ」を極限まで確保する必要がありました。ただ、従来の市場に存在するスイッチ構造ではZENAIMが求める性能を実現することができませんでした。
なぜならば、サイドに突き出ているガイドがストッパーに当たってしまうため、ストッパーの長さを超えてガイドを伸ばすことができないからです。無理にガイドを長くすれば、その分だけストロークは短くなってしまいます。
この矛盾に対して、ZENAIM開発チームは発想の転換を図りました。スイッチの中で最もストロークを長く確保できる箇所は中央にある軸が動く部分となります。ストッパーに影響を受けずに最も長いガイドを作るなら、軸そのものをガイドとして使えば良いと考え、軸とガイドを一体化させた新たな構造「ロングガイド構造」が生まれました。
ゆえに、ZENAIM KEY SWITCHは1.9mmのストロークを最強にスムーズでまっすぐ動かせるのです。
なめらかなストロークをさらに加速させる「ワイドスプリング構造」
まっすぐにストロークをさせるための課題は軸だけではありません。
従来のスイッチ構造は軸の中心にスプリングがあるため、キーキャップの「中心を押したとき」と「端を押したとき」で操作感に大きな違いがあります。なぜならスプリングが指の動きを支え切れていないからです。
細いスプリングで中心を支えるのではなく、できる限り「軸の外側」から支えることで操作は安定するのではないか?という着想に至り、ZENAIM KEY SWITCHは、スプリングの径をボトムケース内側の壁ギリギリまで大きくする設計「ワイドスプリング設計」を開発しました。
これにより、キーのどこを押しても変わらない操作フィーリングを実現しています。
ガタつくリスクを限りなく抑える「トップレールレス構造」
従来のスイッチは一般的に3つのプラスチック部品で構成されています。スイッチがストロークする度にその3部品が接触し、部品同士の摩擦が発生することでガタつきや引っかかりが生じるリスクとなってしまいます。また3部品それぞれの製造時のばらつき(個体差)も存在するため、すべてのスイッチが等しくパフォーマンスを発揮することの障害になる可能性もあります。私たちZENAIMが求める精密なストロークの実現において、それは回避したい大きな課題でした。
そこでZENAIM KEY SWITCHでは、スイッチのガイドを中央の軸に設定するトップレールレス構造を採用することで、部品同士の接触を「軸のガイド部」と「ボトムケースのレール部」の2つのみとし、従来の3部品構造から最小化することに成功しました。
これにより、製造時における個体ごとのばらつきも抑えることができ、かつガイドの性能を最大限に活かした、精密な動作とセンシングの両立を実現しています。
3つの独自テクノロジーをたずさえ、ZENAIM KEYBOARDが誕生
ZENAIMのこだわりから生まれた3つのテクノロジーを搭載したことにより、限りなくスムーズでまっすぐな1.9mmストロークを実現したZENAIM KEYBOARDが誕生しました。
スイッチのがたつきを極限まで無くし、キーの中央や端、どこを押しても、常に一定のポイントでのON/OFF操作の実現。そして指の操作がダイレクトにデバイスに伝えられることによって、プレイヤーとキャラクターがまるで一体になったような理想のゲーム体験へと繋がっていきます。
一瞬の操作ミスや反応遅延が命取りになるプロシーンでも理想のパフォーマンスを発揮できるキーボード、それがZENAIM KEYBOARDです。
現在、全国各地のヨドバシカメラ店頭にてZENAIM KEYBOARDをお触りいただくことができます(詳細につきましてはこちらを参照ください)。未体験の方は、ぜひ一度お試しください。触っていただけるのを心待ちにしております。